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11月29日、山口市・維新百年記念公園野外音楽堂ビッグシェルにて「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動やまぐち実行委員会発足集会」開催され900人が参加した。本集会は、中央の総がかり行動実行委員会の継続とさらなる拡大の動きを受け、戦争をさせない山口1000人委員会と山口県憲法共同センターの2団体の呼びかけにより、発足された。

 はじめに、主催者を代表して、本委員会共同代表の那須正幹氏(児童文学作家)があいさつし、「来年の参議院選挙へ向けて、安倍政権はGDP成長、一億総活躍社会など経済関連の目くらましで戦争法案の可決を忘れさせようとしている。しかし、我々はそれを忘れずに反対の声を上げ続けなければならない。一億火の玉・一億総懺悔など、『一億』というキャッチフレーズを使うときはろくな事がない。70年の安保闘争以来、若い人たちが声を上げ始めている。高齢者にとって、この動きはとても嬉しいこと。来年の参議院選挙で、安保法制に加担した政治家をみんな辞めさせれば、この国は変わる。国の今のやり方を変えていきましょう。」と抱負を述べた。本委員会共同代表で弁護士の田川章次氏もあいさつし、「今、弁護士会をあげて、安保法制に反対している。憲法を守る立場から見て、安倍政権の動きは立憲主義に反していると考えているから。今の状況は独裁政権なのだと主張していかなければならない。衆議院の状態は違憲状態。違憲の議員が作った違憲の法律。それが戦争法案。来年の参議院選挙へ向けて、日本を変えていかなければならない。」と決意を述べた。
その後、本委員会事務局長の岡本博之氏が行動提起を行った。

 行動提起後、SEALDs KANSAIの野間陸さん(同志社大学2年生)と鈴木詩穂さん(関西学院大学2年生)が講演を行った。野間さんは「周りの人に声掛けをする余裕もないほど行動に取り組んだ。しばらく行動を続けるうち、自分の姿を見ていたSEALDsを知らない人に、『何か必死にやってるけど、何の活動してるの?』と声をかけられた。行動に参加してほしいと直接声をかけるより、まず自分が本気で行動することで、周りに伝わっていくものがあるのだと感じた。」と述べた。鈴木さんは、「今、自分たちの声に意味があるとすごく感じている。今まで自分の声には力がないと思い込んでいたが、声を上げ続けることで自分も周りも変わっていくことが分かった。」と述べた。
 続いて連帯あいさつがあり、西嶋裕作氏(民主党県議)と中村幸恵氏(ママの会やまぐち代表)が、戦争法案に対する怒りを訴えた。
 
最後に、集会パフォーマンスとして集会参加者全員が「アベ政治を許さない」の文字を一斉に掲げ、安倍政権に対して、国民一人一人が立ち上がり声を上げ、行動につなげていくことを呼び掛ける集会アピールを採択し、閉会した。
 集会後、参加者は会場前の県道でデモ行進を行い、「戦争法案実行・反対!」「辺野古新基地建設・反対!」などのシュプレヒコールを上げた。